キリマンジャロのアホ


序章:日常に不足したもの

本編:キリマンジャロのアホ
後記:登頂したい人たちに
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2000.09.17
ウエイトレス、ウエイトレス!

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今日も時差ぼけのおかげで、早くに起きることができた。
いやー快調快調!
そういえば、風邪の症状もいつのまにか消え去っている。

今回の登山では、カメラを2セット持ってきている。
1つは、AF-S Nikkor 17-35mm(ED)とAF Nikkor 70-300(ED)を使用するための最も軽量な選択である、Nikon PRONEA-S。 
そして、もう1つがスナップ用のNikonのバカチョンカメラだ。

スナップ用のカメラで、ホテルのウエイトレスさん達の写真を撮らせてもらっていると、1人のウエイトレスに、とても丁寧な英語で「このカメラは日本でいくらくらいですか?」
とたずねられた。
「100US$か、もう少し上でしょう。」と答えると、すかさず「売って下さい。」と懇願された。
何でも、タンザニアにはこんな(良い)カメラは売っていないそうなのだ。
仮に売っていても、よほど高いのだろう。
私は、悩んだ。
売ってあげても別に困らないのだが、過去の経験から考えると、APSフィルムは海外での入手が難しい。
しかも、ここはタンザニアだ。
かわいそうだが、このカメラがAPSフィルムを使用していること、タンザニアではおそらく入手や現像に苦労するだろうと思うことなどを伝えた。
35mmのバカチョンなら、家にあまっているので今度会う時にプレゼントしてあげよう。
(会わないか?)


ところで、ケニアでもタンザニアでもコーヒーを飲む事はできなかった。
どこのホテルも、インスタントだ。
そもそも、コーヒーは貴重な外貨収入源。
一瞬の香りを楽しむよりは、外貨の方が魅力がある国情なのだ。