ノートパソコンの画面を見ながら検討するエンジニア

Concept

標準化と独自性を両立する、AI時代のERP

企業の基幹システムは、SAP Cloud ERPやSAP Cloud ERP Privateなど、クラウドを中心とした新しい時代を迎えています。

GRANTは創業以来、SAPを中心とするERPの導入を通じて、企業の業務改革を支援してきました。

企業の基幹業務そのものが、すべて特別である必要はありません。

法令や会計制度への対応など、各社に共通する業務は、十分に検証された標準機能を活用する。
それは導入効率だけではなく、継続的なアップデート、保守性、セキュリティ、安定運用の面からも合理的な選択です。

Fit-to-Standardによる業務の標準化は、導入期間の短縮や保守性の向上に大きなメリットがあります。一方、すべての企業が同じ業務プロセスを採用することが、必ずしも最適とは限りません。

では、標準化した基幹システムの上で、企業独自の業務や競争力をどう実現するか。
ここからが、これからのSAPエンジニアリングだと考えています。

AIエージェントの進化によって、従来は多大な工数を必要としたプログラム開発や機能拡張も、短期間かつ低コストで実現できる時代になりつつあります。これまで費用対効果の面から見送られていた機能も、現実的な選択肢になり始めています。

実際にSAPも、Joule StudioによるAIエージェント、アプリケーション、ワークフローの開発や、AIを利用したカスタムコード移行など、開発工程そのものへのAI活用を進めています。

私たちは標準化のメリットを最大限に活かしながら、企業固有の強みを支える仕組みについても、柔軟な選択肢を提案します。

握手する手とデータのグラフを重ねたイメージ

Experience

幅広い業種への導入実績と専門知識

GRANTはSAP ERPの黎明期から、企業の基幹業務に関わってきました。

HCM、FI-AA、MM、COなど、それぞれの領域で長年の経験を持つ技術者が、導入から保守、制度変更、システム更改まで、お客様の業務を支えてきました。

なかでも固定資産管理(FI-AA)は、GRANTが長年にわたり経験を蓄積してきた専門領域の一つです。

GRANTのERPチームは、電力、ガス、鉄道、官公庁、テレビ局などの公共性の高い事業から、自動車、重工業、半導体、化学、医療機器などの製造業、さらには医薬品、食品、システム機器を扱う商社まで、幅広い業種のERP導入に携わってきました。

公共性の高い事業
  • 電力
  • ガス
  • 鉄道
  • 官公庁
  • テレビ局
製造業
  • 自動車
  • 重工業
  • 半導体
  • 化学
  • 医療機器
商社
  • 医薬品
  • 食品
  • システム機器

特に財務会計・固定資産管理では、巨大設備産業における複雑な資産管理や国際会計への対応から、小規模な短期導入まで、豊富な経験を蓄積しています。

さらに、日本国内の会計・税務要件だけではなく、国際展開を含むプロジェクトまで、さまざまな規模・業種・フェーズを経験してきました。

独自に培った導入ノウハウや資産除去債務テンプレートを活用し、業務要件を的確に捉えたシステム構築を実現します。

人事・給与の業務知識を、次の人事システムへ。

GRANTには、SAP HCM(人事管理・給与計算)の導入や保守に長年携わってきた技術者が数多く在籍しています。

人事・給与の業務そのものを理解しているからこそ、SAP SuccessFactorsをはじめとする新しい人事システムについても、AIのサポートを活用しながら素早く習得し、お客様の業務に合わせた構成をご提案できます。

たとえば、人事管理と給与計算の組み合わせには、次のような構成が考えられます。

構成人事管理給与計算
① SAP SuccessFactors 単独SAP SuccessFactors別の給与システム
② SAP SuccessFactors + Employee Central PayrollSAP SuccessFactorsSAP SuccessFactors Employee Central Payroll
③ SAP SuccessFactors + SAP HCMSAP SuccessFactors既存のSAP HCMの給与計算

既存のSAP HCMを活かすのか、給与計算まで含めて移行するのか。業務と制度を理解したうえで、最適な組み合わせを考えます。

システムがCloudへ移り、開発技術が変わっても、こうした業務知識と経験の価値は変わりません。

むしろ、自由に作れる時代になるほど、何をどう設計するかを判断できる経験が重要になります。

Policy

ノートパソコンを開いて会議をするチーム

clean coreを守りながら、企業に最適な選択を

SAPが推進するFit-to-Standardとclean coreは、ERPの長期的な運用において重要な考え方です。

GRANTもこの方針を尊重し、業務の標準化とシステムの保守性を重視しています。

一方で、SAP Business Technology Platform(SAP BTP)による拡張や外部システムとの連携、さらにはプライベートクラウドで認められたカスタマイズなど、企業の要件に応じて選択できる技術は数多く存在します。

clean coreは、「何も作らない」という考え方ではありません。

SAPのクラウドERPには、SAPのコアを守りながら機能を拡張するための仕組みが用意されています。

  • 小さな変更は、Key User ExtensibilityなどのSAP標準の拡張機能で。
  • SAPと密接に連携する機能は、ABAP CloudによるDeveloper Extensibilityで。
  • 独立性の高いアプリケーションや、SAP以外のシステムとも連携する機能は、SAP BTP上のSide-by-Side Extensibilityで。

そして、SAP Cloud ERP Privateや固有のSAP環境では、その企業の事情に合わせ、より複雑なシステムを構築するという選択肢も残されています。

大切なのは、アドオンを作らないことではなく、本当に必要な機能を見極め、将来のバージョンアップや保守性を損なわない形で実現することです。

何を標準に任せ、何を拡張し、どこに企業独自の価値を持たせるのか。
その判断こそが重要になります。

GRANTは、SAP Cloud ERPとSAP Cloud ERP Privateという製品の違いに加え、RISE with SAPやSAP GROWによる導入・移行の選択肢を踏まえてご提案します。標準機能、SAP BTPによる拡張、プライベートクラウドで認められたカスタマイズを適切に組み合わせ、お客様の業務に最適なERP環境を提案します。

GRANTのロゴ入り車両が泥しぶきを上げて走る様子

Mission

AIと専門知識で、ERPの可能性を広げる

AIの進化は、ERPの導入手法そのものを変えようとしています。

プログラム開発やテスト、設計資料の作成などが効率化される一方で、何を標準化し、何を独自機能として残すべきかという判断には、業務とSAPの両方を理解した専門家の知識が欠かせません。

作る技術より、何を作るか。

AIによって開発そのものが速くなればなるほど、人に求められる能力も変わります。
プログラムを書くことだけが、SAPエンジニアの価値ではありません。

  • その業務がなぜ存在するのか。
  • 何を標準化できるのか。
  • 何を企業独自の仕組みとして残すべきなのか。
  • 変更によって、他の業務にどのような影響が生じるのか。

GRANTは、AI時代だからこそ、SAP製品の知識と同時に、業務そのものを理解する技術者の価値がさらに高まると考えています。

既存SAPを、次の時代へ。

これからの日本で大きなテーマとなるのは、まったく新しいERPをゼロから導入することだけではありません。

長年使われてきたSAPには、業務知識、設定、アドオン、周辺システムとの連携、そして企業独自のノウハウが蓄積されています。

それらをすべて捨てるのでも、すべて残すのでもありません。

標準化できるものは標準へ。
残す価値のあるものは、clean coreを守りながら次の仕組みへ。
新たに必要となる機能は、SAP BTP、ABAP Cloud、AIを含む現在の技術を利用して実現する。

私たちは、長年培ってきたSAPの技術と業務知識にAIの力を組み合わせ、従来の常識にとらわれないERP導入を追求します。

テクノロジーの進化を、お客様の競争力へ。
それがGRANTのERPチームの使命です。

Column

コラム

SAP導入・保守の現場で得た経験をもとに、GRANTのコンサルタントがこれからのERPについての考えをお伝えします。

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