2007年6月。
ニヌハ2は完成型にまで仕上がりつつあった。
何事も、完成すれば終わり。私たちは惰性では走らない。
選抜チームがニヌハ2でレースを戦うことは、今回が最後と決めた。
チームの成長と共に、完成度を増したニヌハ2。
この艇への熱い思いは、今も将来も変らない。
最後のレースにあたり、チームのブレインである沖縄カヤックセンター代表の仲村忠明(忠さん)から注文が出た。
「シングルでゴールすること!」
そうすれば、これまで研究に研究を重ねたサバニの構造と理論を実証することにもなる。
次のステップを踏む前に、現時点の成果を刻みたい。
目標5位、悪くても9位!
沖縄の梅雨明けと共に吹く南風。チームにとって1年で一番暑い季節がやってきた。
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