キリマンジャロのアホ


序章:日常に不足したもの
本編:キリマンジャロのアホ

後記:登頂したい人たちに

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2000.09.13
なぜ山であるのか 

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ろくに登山も知らない男が、なぜ唐突にキリマンジャロなのか?
それは私にも解らない。
私はこれまでにも色々なスポーツにチャレンジしてきた。
スカイダイブ・マウンテンバイク・シーカヤック・スクーバダイビングetcである。
はっきり言ってどれもへたくそだ。
それらの思い出にあるのはいつも危険な状況、そしてその状況を回避した瞬間なのである。
スカイダイブではホースシューを経験た事も、ランディング直前の突風で約20mから滑走路のコンクリートに墜落した事もある。
シーカヤックでは、予想外の天候の急変から嵐の中を転覆した艇を牽引しながら漕いだこともある。
幸いこれまで大事には至っていない。
私は危険な状況を自ら招きたいわけではない。
これらの状況に陥った理由は、その前に取った行動に起因している事は明らかで反省すべきである。
しかし、アウトドアにいる限り予想を越えるパラメータは必ず発生する。
今はどうやら、「それらを乗り越えて自分の経験値を上げる事に興味を見出しているのかも知れない」と自分を分析している。
大自然を前にすると、それらを創造したわれわれより大きな力の存在を痛切に感じる。
今回も、その感触を味わいたい。
キリマンジャロに登頂できたなら、当分山は見たくなくなるであろうことも容易に予想できる。