キリマンジャロのアホ


序章:日常に不足したもの

本編:キリマンジャロのアホ
後記:登頂したい人たちに

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2000.09.11
体力

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この2ヶ月間のトレーニングで、体力は戻ってきたようだ。
心肺持久力は明らかに向上しているし、体脂肪も低下している。(低下してもまだ余分にあるのだが)
何より、ズボンのベルトの穴の位置も変わってきた事が効果の証明だ。
いっそ、このまま筋力トレーニングを増やして「★!!スタローンを目指すのだ!!★」という妄想を打ち消して、ひたすらバイクやスッテパーと戦う。
高山病対策としては、はなはだ疑問ではある。
しかし、物理的に頂上に立つ体力が無い者が頂上に立つ事はありえない。
これは宝くじを買わない者は宝くじに当たらないのと同義なのである。

キリマンジャロクラスの標高では、いずれにしても高山病になる事は明らかだ。
いろいろな資料から、それがどのようなものかは理解ができる。
しかし、今となっては高山病による症状が発症することすら予測の範ちゅうである。
いかに、予防するか。そして、いかに戦うか。
これは、単に自分自身との戦いである。
私は、自分からあきらめることを望まない。
たとえスワヒリ語のガイドと2人きりで登頂する事態が訪れても、たとえ全行程が雨だとしても、全てが自分自身の中では、断念の理由にはならないと考えている。
目標は、「ウフル・ピーク」。
ガイドが下山の指示を出すまでは、どんな状況(体調)であっても、私はあきらめるつもりはない。