キリマンジャロのアホ


序章:日常に不足したもの

本編:キリマンジャロのアホ
後記:登頂したい人たちに

1 2 3 4 5
後記

戻る 進む  メニュー

これまでも、いろいろな旅をしてきたが、まったくの初対面の人間たちがこれほどまでに盛り上がることは珍しい。
達成できたという喜びも含めて、爆裂に楽しい旅であった。
また、この旅で私のOUTDOORのスタイル(自分が何を求めているか)を認識させられる事になった。
私は、冒険そのものを求めているようだ。

ところで、キリマンジャロは巨大な富士山のように、目標がはっきりしている山だ。
また、それが世界の7thミッションのひとつであることから、私はとんでもない勘違いをしてしまうことになる。
「地球が狭いぜ」「世界が俺の庭さ」・・・と、思い込んでしまった。
この思いは、1年後にヒマラヤを経験して叩き潰されることになる。
何はともあれ、私は、この機会に10年ぶりにトレーニングを再開し、何とか40回目の誕生日(2000/12/25)までには、「40歳にして、腹は出ず」を実現することができた。

人生で、何を経験して何を学んだかは、その人を判断する上で重要な問題であろうと考えている。
また、その経験は魂が歓喜する様なすばらしいものを積み重ねるべきだ。
では、どのような経験が魂を歓喜させるのだろうか?
人間の欲するものは、その人の性格や経験で異なる。
それ自体をとやかく言うつもりはない。
重要なのは、高度に人生を楽しんでいるかどうかなのだ。
そういう状況を作れたかどうかも、その人のスキルだと考えている。
毎日を完全燃焼するために、私はまた次のプランを練り始めることにしよう。

今回のツアーの主催者であるワイルドナビゲーションは、OUTDOORの専門家集団だ。
例えば、私がアマゾンを下りたいとオーダーすれば、そのプランが用意されるし、マウンテンバイクでカザフスタンを走りたいといえば、そのプランがきっと用意されることだろう。
また、GRANTのOUTDOORリーダー的存在である金子が役員を勤める会社でもある。

私のわがままな計画実現のためには、必要不可欠な存在だ。