2007年05月26日
2007年06月02日
2007年06月09日
2007年06月16日

【2007年06月16日】

・フリップ・ラダー

昔のサバニにはラダーがない。船長は帆の操作と同時に大きなエイクを使って操縦する。
知恵が要る。技が要る。力が要る。
実際、このニヌハ2も初期にはエイクで操縦した。
その時のあまりの難しさに耐えかねて、ラダーを装着した。
今回のニヌハ2完成型では、そのラダーを新設計とした。
ラダーは、できるだけ水圧のかかる深い位置に入れることができれば、効果が増す。ラダー面積の問題ではないのだ。
しかも、回転軸に近い位置にブレードがあると抵抗が少ない。
簡単な物理学を理解すれば、可能性が広がるのだ。
さて、今回のフリップラダーは、形状がエイクに似ている。
そして、浅瀬では引き上げることができる。
完成型に相応しいラダーだ。

・帆の修正

帆のドラフト量の修正が完了した。
私達は再び270度方向の自由を手にした。
この日は、帆とラダーとスペアの帆柱の性能を確認した。
しかし、帆柱は柔らかすぎて、完成した帆の性能を受け止めることはできていない。

・テストの中断

午後のテストは中止した。
艇本体の性能、帆の性能、ラダーの性能、漕ぎ手の漕ぎ位置の確認ができたからだ。
それよりも今は、艇を損傷させたくない。
可能であれば、 残された時間で新しい帆柱を作成したい。

・ヒノキ
そこで、材木屋に帆柱になりそうな材を探しに行った。
2本の材を購入したが、そのうちの1本はどうやら杉ではない。
ヒノキだ。腰の強い帆柱がついに見つかった。
座間味に持ち込むまで、あと3日。
新しい帆柱を削りだすことはできるのか?
 

 



免責事項  著作権とリンク  プライバシーポリシー
Copyrights (C) 2007 GRANTinc. All Rights Reserved.