ECUADORに花束を

最悪の結果だった。
登れるはずの山に登れなかった。
全ての自信が足元から崩れ落ちてゆく。
足元にも及ばない自分を、初めて見てしまった。
絶望。
いらだち。
自分への怒り。
涙。(ウソ)
新たな決意。
放心。
怠惰。
緊張。
興奮。


色々な感情、色々な精神状態が一気に押し寄せる。

下山の4×4に揺られながら、外を眺めていると1匹の真っ黒なブタが草をあさっていた。

ブタ:「ムシャムシャ・・・だぶ」
ZAKI:「あのー。写真撮らせてください」


ブタ:「なんだぶ」
ZAKI:「はい、笑って」


ブタ:「やだぶー、べー」
ZAKI:「・・・・」

なぜか、この国にはまた来る事を予感する出来事だった。
(あほか!)