BMW745i E65


2002年5月 BMW745iをGETしました。
私も技術者である為、過去の実績や功績を度外視して、
全く新しい「あるべき姿」を求めるBMW社の姿勢に感動して、即決しました。

エンジン及び足回りは、各雑誌のインプレッション通り良くできています。
特に、エンジンは200km/hを越える速度でも静寂さを保ち、快適な巡航を約束してくれます。
この速度域でもしかりと安定したハンドリングは維持され続けます。
逆に、ワインディングでは限界付近でアンダーが出るようにセッティングされているために、
振り回す面白さはありませんが、それでも、一般車両はぶっちぎりです。
また、このような状況ではマニュアルシフト操作を行いたいものです。
しかし、ハンドルをグリグリ廻している状況では、ハンドル上のシフトボタンは操作できません。
このときだけでも、iドライブのコントローラーがシフトレバーに変わってもらいたいと感じます。
また、エンジン音が静かすぎる為に、マニュアルシフト操作では、
タコメータから目が離せないと言った贅沢な問題もあります。


オプション設定のダイナミックドライブはぜひ選択していただきたいものです。
これは電子制御式スタビライザで、ある程度までロール角をゼロにコントロールするものです。
この効果がはっきりとわかるのは急激な車線変更時です。
この巨大なボディが横っ飛びに動きます。
感覚としては、ウレタンブッシュを入れた車のような、シャープな動きにを想像してください。
ただし、ウレタンブッシュのようなゴツゴツ感はありません。
高速道路のコーナーのようにじわじわと横Gが強まるような状況では、特別な感覚はありません。

しかし、いくら高性能な車とはいえ、
200km/h以上のスピードでトンネル出口などの横風を受けた場合は、
意外と影響があるなと感じました。
この車がスポーツカーでは無い事を思い出させられます。(セダンだと思っていれば問題ないレベルです)
燃費は、高松から尼崎まで高速全開?+渋滞気味の一般路走行で、7.04km/lでした。

最も注目されているiDRIVEは、各雑誌の評論では、あまり良い評価を受けていません。
「ワン・プッシュで操作できたものが、iDRIVEだと倒して、回して、押さなくてはいけない」
と言った評価をたびたび目にします。
ここまで走り込んだ印象として、私は○をつけます。
@.どの機能の操作も、操作するスイッチは1つであるため、スイッチを目で追う必要がない。
A.目で確認すべき情報があるときも、見る必要があるのは、中央のモニターだけなので、
視線移動が少ない。
以上を○にした大きな理由とします。
ただし今後の課題として、ユーザーの好みで設定できるプリセット・スイッチをもう1つはほしい。
プリセットできる項目も増やしてもらいたい。
・・・が挙げられます。
「コンピューターの使用に慣れた、ニューリーダーの為の車」としての位置づけに満足です。
自動車評論家の方でも、しばらくお使いにならないと評価は難しいでしょうね。

DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール) OFFでの特性を確認しました。
(要するに電子制御スタビライザー以外の様々な車体制御プログラムはOFFということです)
この状態でも基本的に、他のBMW車と同じように限界付近でアンダーステア傾向がはっきり現れます。
緊急時の車体制御がなくなるだけで、基本的な特性は変わりません。
ただし、少しフェイント気味に入れば、333hpを利用してパワードリフトに持ち込むことが可能です。
ホイールベースが長いこともあり、ドリフトアングルの維持は容易です。
ちなみに、スピンターン用のサイドブレーキ・レバーはありませんので、ジムカーナはしないことです。
(やらないか^^!)

745iのスポーツグレードを作るとすれば、改良したいポイントは・・・
1.サスペンション
 ロールはよく制御されているが、場合によってはノーズダイブが大きくなってしまい、
次の姿勢変化が不自然になってしまう事がある。
 対処としては、単純にもう少し硬くて短いコイルを入れたいところです。
 ショックアブソーバーも、もう少し締めたいトコロです。
 EDCは「コンフォート」なんぞいらないので、「スポーツ」と「スーパースポーツ」にしてほしい。
(ひょっとするとプログラム変更のみで可能かもしれない)
2.シフトスイッチ
 現在のステアリングスイッチでは、コーナーの手前でモード切替ボタンでマニュアルモードに切り替え、
シフトダウンボタンを押すという操作になり、面倒。
実際このような状況も、スポーツモードにまかせっきりの運転になってしまう。
 コラムでもドアでもかまわないが、やはりスティック状の物を操作したい。
3.ステアリング
 でかすぎです。


今回、NEEZのマグネシウム鍛造ホイールを計測&作成してもらいました。

---純正オプションの組み合わせ---
ダブルスポーク93 8J-18 約15kg
PZERO ROSSO 245/50-18 約12kg

---NEEZのBM7S---
今回作成したNEEZのマグホイール
BM7S F 9.5J-19  F10.2kg 
  R 10.5J-19  10.7kg
PZERO ROSSO F 245/45-19 約12kg
          R 275/40-19 約13kg

インチUP&サイズUPにもかかわらず、フロントで約5kgの軽量化ができています。
これは、効果絶大です!!!
走り出すと、圧倒的な軽さを体感します。
まず、ゼロスタートでの反応が違います。
次に、サスペンションの追随が、大幅に改善されています。
まるで、2000ccクラスのスポーツカーのような反応です。
(「いかにも高級車」がお望みの方には、デメリットでしょうね)
元々良く効くブレーキも、さらに良い反応になりました。
純正サイズより広いリムを使用している為か、わずかにワンダリングが増えているものの
余りあるメリットを与えられ、走るのが楽しくなりました。


さて、さすがに初期モデルなので、これまでにiDRIVEの不良が1回発生しました。
また、ワイパーユニットの不良交換も行っています。
まあ、過去の経緯をかなぐり捨てた新設計でですから、このくらいは許しましょう。
また、ディーラーの対応は大変好感が持てます。

ただし、ナビゲーションシステムだけはいただけません。
パナソニックの音声ナビの方がはるかに優れいます。
また、走行中は”助手席からも”操作ができないと言う発想が疑問です。
5点減点させてもらいます。

さて、フェンダーとタイヤの隙間に、「グー」が入る車はいけません。
そこで、シュニッツアーのコイルに変更しました。
フェンダーとタイヤの隙間は、「チョキ」程度になり、お下品ではありません。

装着後の走行テストを行いました。

AC SCHNITZERのいろいろな製品を見ると、
このメーカーがスタイリング優先でパーツ開発を行っている様な印象を持っていました。
しかし、このスプリングに関しては、良く走行テストを行って開発したと認識しています。

走行性能:
直線路では重心の下がった分、安定感が増しています。
計測したわけではありませんが、「フロントより若干リアの方が下がったのでは?」
と思っていました。
相対的にリアが下がった場合、高速走行ではリフトが発生します。
しかし、200km/h前後でもリフトの発生は感じられませんでした。
結果的に、ボディは水平のまま車高が落ちているようです。
今のところ、空力パーツの装着は考えていません。

コーナリングはダイナミックドライブのおかげで、元々すばらしいできでした。
ただし、ダイナミックドライブはノーズダイブを制御するものではない為、
S字の切返しで荒れた路面に乗った場合や、
コーナリング中にブレーキングを余儀なくされた場合などで、
ノーズダイブが発生し、わずかに不満を感じる場合もありました。
今回、自由長の短いコイルを装着したことにより、ノーズダイブは少なくなり、
このような複合的な要因による姿勢変化も発生しにくくなりました。
200km/h前後のコーナリング中に少々路面に起伏があっても、
EDCがスポーツにセットされていれば
充分に安定した状態を保ち続けます。

軽量ホイールとの影響:
ホイールが軽くなったことにより、相対的に固めのダンパーを選択したのと同じ効果があります。
今回のコイルの変更との相性は良好です。
逆に、重いホイールを選択すると、マイナスの効果があります。
現状では、どのメーカーからもスポーツ・ダンパーが発売されていない以上、
選択肢は限られてきます。(あるいはスタイリングを重視するか)

乗り心地に関して:
一般路と違い、スピードを上げるにしたがって、チューンド・カーの乗り味に変わっていきます。
EDCをスポーツにしている状況では、結構スパルタンです。
EDCをコンフォートにした場合は、だいぶマイルドになりますが、
無意識でのステアリングの細かい修正が多くなります。
尚、コイル変更に伴う、ボディのきしみや各部の異音は全くありません。(すばらしい(^^)v)

タイヤ&ホイールサイズ変更での高速走行時のワンダリングに関して
明石海峡大橋の前後や、大鳴門橋前後の轍の深い部分で、何度も轍に出入りして確認しましたが、
ノーマル・ホイール&タイヤの時と大差ありませんでした。
ただし、コイルの交換により、姿勢変化が少なくなったことも影響していると考えられます。
また、そもそもこの速度域では脇を締めてステアリングをホールドしているので、完全に許容範囲です。

対Mスポーツ:
Mスポーツがどのような仕様で登場するか分かりませんが、この足回りはなかなか負けないでしょう。
新7の空気圧指定には20インチも記載されているので、Mスポーツは20インチで登場と読みました。
20インチが重たければ、性能は疑問か・・・?どうでしょう?

モアパワー:
人間の欲望とは恐ろしいもので、足回りが出来上がると、
「もっとパワーがあっても良いかな」などと考えてしまいます。
400psは許容範囲だと思われます。

反省点:
フロントのオフセットが+20
リアのオフセットが+18
これはどちらも、走行性能を優先した為、フェンダーにはまだ余裕がある状態です。
にもかかわらず、これだけ少ないオフセットなので、
スター・スポーク95などの深いデザインを発展させたような
デザインの軽量ホイールにすればよかったと思います。
深ーいホイールは、ブレーキが干渉しにくい新7の特権かもしれません。